movie:リビタ「メゾネット」事例 T邸

時間も空間も多層(レイヤー)に。メゾネットのレイヤードな暮らし。

かつて一戸建に暮らしたことのある人が、マンション暮らしの中で感じる違和感のひとつに「階段がない」というのがある。もちろん階段が無いことによる良い面は沢山ある。居住空間が四角く効率的に使用できる、昇り降りの無駄がない、自動ロボット掃除機が1台でよい…等々。

概して一戸建の1階部分はパブリックで、2階はプライベートな空間であることが多い。2階(上階)は、そこに個室があるからという心理的な理由だけではなく、実際、陽の当たりやそれに伴う室温、風の通り具合、窓から見える風景の違い、厳密には気圧(-30Pa程度)の差など、様々な面で1階(下階)とは違う空間である。

その一戸建の2層空間をマンションに取り入れたのが「メゾネット」だ。メゾネットはマンションでありながら、一戸建の持つ上下感覚の特性を備えている。上下階での、陽の当たりや窓から見える風景の違いはもちろん、特に特徴的なのは音空間だろう。

当たり前だが、下階と上階は階段や吹き抜けによって空間が上下に繋がっている。そのため通常のフラットなマンションとは全く異なった音環境を生み出す。

下階においては、天井の高いヨーロッパのカフェのように音が上に抜けてゆくことで、生活音や様々なノイズが耳に心地良い響き(サウンド)となり、上階においては、天井から音が直接反ってくるため小さな物音も聞き取れる静寂さと、下階から聞こえてくる人の気配とで、寛げる空間が生まれる。さらに上下階を貫く大きな吹き抜けがある場合には、上・下・左右に広がる立体的で贅沢な音空間となる。

三軒茶屋にあるメゾネット型のリノベーションマンションにお住まいのT氏に、メゾネットの魅力を伺ってみた。氏は3フロアー+屋上という贅沢な4層メゾネットに、奥様とお子様との3人で暮らしている。

「(各フロアの用途が違うため)ワンフロア上がるごとに、ホッとするんです。1階では仕事モードで興奮気味ですが、2階に上がるとリラックスでき、さらに3階まで上がるともう寝るだけ、という気持ちに自然と切り替わります。」

1階はワークスペース、2階はリビング・ダイニング、3階が寝室というフロア構成のため、仕事モードからリラックスモードへの移行はイコール、上への移動を意味する。これは前述の通り、音空間を含め上下の空間の様々な違いが深く関わっているのであり、フラットなマンションの“水平移動”では決して得られない感覚なのだろう。

( >> T邸の取材記事はこちら )

メゾネットという住まいの形が生む特別な空間は、一戸建で育った人にとっては、別空間(上階)に繋がる「階段」へのノスタルジーであり、かつ「家」への原点回帰だろう。マンションに暮らす人にとっては、全く新しいライフスタイルへのインスピレーションとなるだろう。

photo:リビタ「メゾネット」事例
(販売済住戸・リノベーション前住戸)


photo:T邸
2階へ上がれば“音”が変わる。
上下に抜けた空間は、暖かい生活の音を柔らかく広げ、
開放感と高揚感の心地よいバランスを生む。





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